未来を見つめて・・・
42歳で乳がん告知(Stage II-b)。米国シアトル在住のサラリーウーマンが、乳がんと闘う記録。





2010.11.20 仕事復帰


手術をしたのが10月20日で、術後2週間の休みを取ってあったんだけど、こんなに長い期間な~~~んにもしないでのんびり過ごしたのは久しぶり。

術後1週間ほどでも痛みも殆どなくなってくると、すっかりぐーたら生活になれてしまって仕事に復帰できるのかちょっと心配になった。

もうこのままリタイアしちゃおっかなぁ~と言うと、R(夫)が慌てて「何いってんだよ。あと最低20年は働いてもらわないと困るんだよ!」と。

何でオマエが困るんだ???

それでも2週間目に入ったらなんだか結構退屈になってきて、義母が帰ってしまった後は一日中どこへも出かけず家の中でずっと1人で、本を読んだりネットサーフしたりTVばっかり見てる生活にも飽きてきた。
幸い天気も良かったので家の周りをちょっと散歩したり、車に乗って買い物にも出られるようになった。


もうこんなに動けるんだし、やっぱり会社行こっかな。

でも手術が水曜日だったからちょうど2週間の休みだと週の真ん中の水曜日から復帰になってしまう。
せっかくこんなにのんびり出来る時間があるんだから次の月曜まで最後の週末をのんびり過ごして、どうせならあと数日伸ばしてもらう事にした。

しばらく自宅から仕事をしても良かったんだけど、1人で家にいること自体に飽きてきた。
病気のことを話した友人や家族には「手術からまだ2週間ちょっとしか経ってないのに、会社に出て行くなんて」とちょっとびっくりされた。
でも本当にもう痛みもないし、ご飯も普通に食べられるし、家でTVを見たりネットサーフしたり出来るんだから、会社でコンピューター使うのだって大丈夫よ~。
どうしてもしんどかったら早退すればいいし・・・と軽い気持ちで復帰することにした。


仕事に戻った当日は、自分が担当だったプロジェクトも他の人に引き渡してあったし、私は何をすれば良いんだっけ?と少し戸惑ってしまった。
部署で一番上のボスにしか病気のことは話してなかったので、戻ったとたん全く遠慮のない同僚たちが次々と「時間あるんだよね?じゃぁ、このプロジェクトあげる!」とあっという間に仕事が沸いてきた。

やっぱり必要とされる場所があるのはあり難い。

とりあえず、仕事に復帰して無事に2週間終了。

またキモセラピーが始まったら会社に迷惑かける事も出てくると思うから、今のうちに出来る限りのことをやっておこう。


ちなみにまだシリコンの胸パッドもないので、会社にはスポーツ用キャミソール(日本製みたいにブラトップは付いてないけど胸の部分だけ裏地がついてる物)にウレタンのパッドを入れて通勤してます。
アメリカ人のように巨乳だと術後の左右の差が目立ってしまうこともあるかもしれないけど、日本人の普通サイズだったら、ウレタンパッドで十分です。
パッドが直接肌に当たらないように、パッドは裏地と表地の間に入れて、念のため落ちないように小さい安全ピンで留めました。
上から服を着ちゃえば見た目には全く分からない。(と、自分では思ってる)

術後専用のキャミも買ったけど、ぴたっとし過ぎて一日着ていると腋の下が締め付けられてるみたいでuncomfortableになってくるので、1~2日着ただけでやめてしまった。
一枚$70位したのにもったいないっ。
結局、Nordstrom Rackで一枚$8で買ったスポーツ用キャミの方が生地も伸びがあるし着心地が良いので、しばらくはこれを愛用する予定。

シリコンパッドが入れられるブラも注文しに行かなきゃだな。
いつになったらブラが出来るようになるんだろう?
今まで使ってたブラはワイヤー入りだったから、もう捨てるしかないのかな?
でももし将来再建したらまた使えるようになるかもしれないし、捨てちゃうのはもったいない気もするんだよね。(貧乏症)
とりあえずもうしばらくは取っておいて、どうしても必要なくなってから処分することにしよう。

こういう素朴な疑問って、乳がん患者になってみないと分からないことだな・・としみじみ思ふ。



2010.12.04 回復しました


投与1回目から約10日経って、体調も回復した。
口内炎もまだ少し残っているけど、何でも食べられるようになったし、味覚もほぼ完全に回復。
今日は超アメリカンなレストランで、でかいハンバーガーも美味しく食べられた。
でも以前は完食出来たのに(笑)半分でギブアップした。
やっと私も普通の日本人並みの胃袋に戻ったのかな。(苦笑)

仕事も1週間休むことなく出勤した。
会社にいる間は忙しさのお陰で病気のことは考えずに時間があっという間に過ぎていく。
夕方になると頭が重くなるような疲れはあったけど、ちょっと社内を歩き回ったり外に出たりして気分転換をした。
肩こりが術前より酷くなった気がするけど、これは副作用かどうなのかは分からない。

ジムにも復帰し、今週は2回トレーナーさんと軽い運動が出来た。
トレーナーの人にも事情は話してあるので、リハビリを兼ねたストレッチや今の私が出来る範囲のワークアウトを考えてくれて、本当に感謝。
今までに比べたらすぐに息が上がったりちょっとクラッする場面もあったけど、久しぶりに汗をかいて運動するのは気持ちが良かった。

こうして乳がんが見つかる前と同じような「普通」の生活のルーティーンが少しでも戻ってきていることが嬉しい。

来週はいよいよ「偽おっぱい」&ブラをオーダーしに行ってきます。
今までブラなしでスポーツ用キャミにおっぱい型のウレタンパッドを安全ピンで付けていたんだけど、デパートでシリコンの偽おっぱいをオーダーできるので、そのフィッティングの予約を入れた。
幸いアメリカでは乳がん患者には保険で特注の偽おっぱいもカバーされる。
私の場合は6ヶ月毎にブラも2枚まではカバーされるので、ブラは自分で追加分を買っても大した金額にはならない。
日本ではこういうのってどうなんだろう?
やっぱり「医療用」としては扱ってもらえないのかな?
こういう些細なことだけど、本当にありがたいベネフィットだ。
私も歴史を知らないからprosthesisや再建手術がいつから保険でカバーされるようになったのかは知らないけど、こういうベネフィットが今受けられるように活動してくれた先輩サバイバー方に感謝したい。


次のハードルは脱毛かな。
まだ抜ける気配はなし。
でもきっとあと1週間位なんだろうな~。
頑張れー、私の髪。


もうピークは超えたようなので、次の投与までの時間をエンジョイしよう。


2011.01.06 すごいぞ、デキサメタゾン!


時間が経つのは早い。

もう前回の投与から3週間経ってしまった。
明日は3回目の投与。
だんだん予想される副作用が分かってくると、病院に行くのがちょっとイヤになる。

なんとも表現しがたいけだるさで、海で油の汚染にまみれた鳥になったような気分とでもいうのかな。
あぁ~、またあのけだるい1週間が来るんだなぁ・・・と思うと憂鬱になってしまう。

でも、やらなきゃいけない事だから。
もう折り返し地点までは来たんだから。
だから、明日は自分にちょっとカツを入れて行ってこよう。


今日は会社でレビューがあった。
ボスから去年後半6ヶ月のパフォーマンスについて話をしたら、結構お褒めの言葉を頂いた。
しっかり年末にボーナスももらったし、病気が分かってからも全面的にサポートしてくれて、本当に感謝をしている。

が、

手術&治療のために休みは取ったけど、ちゃんとBillable Hoursのゴールは達成した。

そして、パフォーマンスをコレだけ褒めちぎっといて、昇給なし・・・ですか?

え???

ここで、とっさに考えた・・・。


いや、術後に休みをもらったり、抗がん剤の投与のために病欠を使ってはいるけど、それは従業員に与えられてる権利であって、アメリカではそういう事情で評価に差別はしちゃいけない法律になっていて、ちゃんと主治医からの診断書も提出したはず。


このまま黙っておとなしく「そうですか・・・」と引き下がってしまったらアカン!


半年前にもう1人のパートナーから抜き打ちの昇給を伝えらた時に、約束していた額の半分しか人事が認めてもらえなくて、差額は年末のレビューの後にあげるから・・・って言いましたよね?
ついでにCOLA(Cost of Living Adjustments)も付けてくれるって言われたはず。
書面には残さなかったけど、キモブレインに犯されつつあるけど、記憶力はまだそこまで衰えてないっすよ。


出世なんてしなくてもいいから普通の生活がしたいってココには書いたけど、一度約束されて目の前にぶら下げられたものを突然なかったようにされちゃうのはやっぱりおかしいでしょ。

ダメもとで当たって砕けろなアメリカ人の中で働いていると、たまに自分がどれだけ今までそんな役回りをしていたのかと思うことがある。
日本だと「出る杭は打たれる」という諺が、アメリカだと「キーキー音を立てるほど油をさしてもらえる」(Squeaky Wheel gets the grease)という諺に変わってしまう。

乳がんと言う病気に直面して、人生いつ何が起こるか分からないと言う事を去年イヤと言うほど味わった。

後で後悔しないためにも、黙ってて我慢して損をするのはもうゴメンだ。

ここはとりあえず、ダメもとでキーキー音を出して見る事にした。


ボスはすかさず、「それはボーナスの話だったと思うけど」と切り替えしてきたけど、
ボーナスから昇給額引いたらちっぽけな額しか残らないんですけど・・・。
そしたら昇給なしだったら、私はこのちっぽけなボーナスしかもらえなかったと言うことですか?
と私も負けずに詰め寄った。


結局、ボスの答えは

I'll get back to you on this.

とりあえず今日の話し合いはおしまい。
でも、このままなかった事にはさせませんよ。

キャンサー・サバイバーには怖いものなし。

今日は次の投与前日だったので朝からステロイド剤を飲んでるから、強気に出られたのもステロイド剤のお陰かな?
すごいぞ、デキサメタゾン!

治療が終わってからもドクターに頼んでデキサメタゾン処方してもらえないかな。(笑)



2011.02.23 ミニ Vacation


先々週の週末(2/12~2/13)に化学療法終了を祝って、1泊2日のプチバケーションへ行ってきた。

3回目の投与が終わった頃に、最後の投与から2週間経てば体調も回復するだろうと見込んで日程をたてた。
行き先は家から車で3時間くらいの、Mt.Bakerと言うところ。

Mt. Baker1

乳がんの告知をされてから、手術はもちろん殆ど全てのアポ&治療に必ず着いてきてくれた相方Rに感謝の気持ちを込めて、のんびりしてリフレッシュ出来る旅行にしたいと思っていた。

だから出発前に携帯も『飛行機モード』にして、メールや電話などが入らないようにセットしてからGO!

泊まったのは The Inn at Mt. Baker というB&B(Bed & Breakfast)
B&Bはいわゆる旅館のようなもので、大抵は一軒家の各部屋にゲストが宿泊できるようになっていて、部屋代(Bed)プラス朝食(Breakfast)がつく。

残念ながら子供達はお留守番なので、ペットシッターさんを頼んだ。

Mt. Bakerは大きなリゾート地ではないので、ホテルなどは余りなくキャンプ用のロッジやB&Bが多い。

今回泊まった所は全部でゲスト用の部屋が4部屋あって、1階はオーナーの方の家として使われている素敵な一軒家だった。

着いてみたら山の麓なので携帯のシグナルはなく、携帯は全く使い物にならず。〔苦笑〕
部屋にはTVはあるけど、ケーブルなどのTVサービスが入っていないので普通のTVは見られない。
その代わりにゲストも使えるリビングルームにはDVDなども沢山あって、好きなのを借りて部屋でDVDが見られる。

携帯もPCもTVもなしで過ごす週末もたまにはイイかもね。(^^)


1日目はあいにく雨だったんだけど、小さな町に着いた所でランチを食べてから気の向くままにドライブして、近くの公園や滝を見に行った。


park
小さな湖が目の前に広がる公園。天気が悪かったせいもあり、静かでだ~れもいない。


fall
Nooksack Falls


今回はリラックスが一番の目的だったので、夕方に宿泊先へチェックインしてから自分達の部屋でマッサージをしてもらう予約をしてあった。

1人1時間ずつ、全身マッサージしてもらって、極楽ぅ~~。

でもちょっと困ったのが、ハゲちょびん頭と無くなってしまった右乳房。
マッサージをしてもらう時には当然服を脱いでテーブルの上に寝るわけで、頭にはナイトキャップを被ってテーブルに寝るワタシ。
マッサージ師さん、何も聞かず・・・。
う~~~ん、女性のマッサージ師さんだったし何か言った方がいいのかな?と思ったけど戸惑ってしまいチャンスを逃してしまった。

まずは背中のマッサージをしてもらい、仰向けになってくださいと言われたときに「乳がんの手術をしたので右の腋の辺りがいつも突っ張っている感じがするので、あまり強く押さないで下さい」とだけ伝えた。
その一言でさすがプロの彼女は察してくれたらしい。(感謝)
その後、何も聞かれる事もなく、ナイトキャップを被った頭には全く触れず、背中と腕と首を満遍なく1時間マッサージしてもらった。

次にRがマッサージを受けてる間は私はベッドでちょっとお昼寝。
イビキかいてたらしいよ。>アタシ(笑)

夜は大家さんがお勧めしてくれたイタリアンへ行ったんだけど、まだ少し味覚障害があって私はイマイチ残念な感じだった。
でもRは大満足してたから、きっと普通の味覚だったらすご~く美味しかったんだろうな。


2日目は快晴で雪山が綺麗に見えた。
部屋の窓から山の向こうに上る朝日を眺めてから、ダイニングルームで美味しい手作りの朝食を頂いてから荷造りをしてロッジを出た。

そしてスキー場の方までドライブして行って、雪景色を眺めながら散歩をした。
本当ならスキーをしたい所だけど、まだそこまで体力回復してないから今回は散歩だけで我慢した。
寒くなったらスキー場のカフェでホットココアを飲んで、窓から見える雪山を眺めた。

camper

スキー場の駐車場の端のほうにテントを張ってキャンプをしてる人達を発見。
よく見るとテントから煙突が出てる!!!
Rいわく、軍でも使用されるテントで中には暖炉があり真冬でも寒くないらしい。
すごい根性というか、そこまでしてスキーしに来るか!あっぱれ。
つくづくアメリカ人って発想の次元が違う・・・気がする・・・。
いったいこの人たち、何日このテントで過ごしたんだろう???


Mt. Baker2


大自然に囲まれて、携帯もPCもTVもない世界で、新鮮な美味しい空気を吸って、すっかり気分転換してリラックスした旅行になった。

もっと元気になったら、今度は夏にまたMt. Bakerに来てみたいな。



2011.05.05 発熱


数日前から具合が悪くなって、食欲もなく昨日いよいよ病院へ。

いや、私じゃなくって、ウチの末っ子(♂)のクン。

Kunn1
ボク可愛いでしょ?クリックすると大きくなるよ

まずは可愛らしい若いナースが熱を測ってくれた。
動物の検温は、はい。後ろから~。(笑)

それまで元気がなくて大人しかったのに、体温計を入れられたとたんに

うぎゃぁ~~~。騒ぐ、噛み付く、もう大変。

やっぱり少し熱があるみたい。
約40℃って言われたけどネコの平熱がどれ位なのか分からないから、これが高熱なのかどうかはビミョウ。

その後ドクターが触診した後、食欲が落ちてるから脱水症状にならないように皮下に水分を注射して、念のため血液検査もしてみましょうと言われ奥の部屋へ連れて行かれた。


ドクターがクンを連れて戻ってきたら「元気がない割りに注射には反応するようなので、血液検査だけにして水分補給の注射は止めておきました」と。(苦笑)

どうやらドクターに向かってスプレーしたらしい。(臭)

抗生物質の薬をもらいお支払い。
$250なり。高っ!!
触診と採血と薬($20)でこの値段?!
可愛い息子のために、保険もないから仕方ないか。


とりあえず抗生物質をあげて採血の結果が出るまでとりあえず様子見の状態。


Kunn2
もっとアップで見たい?クリックすると大きくなるよ。

いつもはこんなに元気で手がおえない位のやんちゃボウズなのに、急に元気がなくなって大人しくなっちゃって可哀相なクン。

大したことなければと良いんだけど、ちょっと心配。
早く元気にな~れ。


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Profile

ミライ

Author:ミライ
横浜出身
アメリカシアトル在住

■ 2010年8月
42歳で浸潤性乳管がん Stage IIbとの診断を受ける。
タイプ:ER(+) PR(+) HER2(-)

■ 2010年10月
右乳房全摘手術

■ 2010年11月~2011年2月
Chemo Therapy(TC療法)

■ 2011年02月~現在
ホルモン治療中

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