未来を見つめて・・・
42歳で乳がん告知(Stage II-b)。米国シアトル在住のサラリーウーマンが、乳がんと闘う記録。





2010.11.10 右乳房全摘手術


10月20日 いよいよ手術当日

朝は5時前に起きて、昨夜もシャワーを浴びたのにもう一度シャワーを浴びて消毒液の入ったスポンジで体を洗った。
右胸を念入りに洗って、いよいよお別れだな~なんてちょっとしみじみ眺めてしまった。
もともと大きな素敵な形をした乳房じゃなかったけど、今まで42年間自分のものだったのが無くなってしまうんだもんね。
でももう一度しこりに触れたとたん、「けっ。こんなもん取っちまえ~」と諦めがついた気がした。

朝ごはんは食べられないけど、水またはゲータレードのような透明な液体ならチェックインする前の2時間前までなら飲んでもOKと言われていたので、ゲータレードを飲んでから病院へ向かう。

もちろん道路はがらがら。

6時ちょっと過ぎに病院に着いたんだけど、昼間と違って殆どのドアが閉まってて、いつも使っていたエレベーターが使えなかったりして病院内で少し迷ってしまった。(汗)
やっぱり緊張してるのかな?
Rもいつもより落ち着きがない。そりゃ当然か。

やっと手術の受付を見つけて(別の階だった)無事にチェックイン。
大きな部屋にカーテンで仕切りがあって、全部で10人くらいは患者さんがいたかな?
ガウンに着替えて、暖かい毛布をかけてもらい、さらにガウンに温風を吹き込む布団乾燥機の筒のような物を取り付けられると言う優れモノ。
これがと~っても心地よかった。

ナースが点滴をつけてくれて、その後、麻酔の専門医やradiologistなど順番に回ってきて説明を受ける。

医療ミスがないように本人と確認するために、誰かが来るたびに同じ質問をされる。

「あなたの誕生日は?」
「今日はどんな手術をするのですか?」
「手術をするのは右?左?」

Dr.Chaoも様子を見に来てくれ、そっと私のガウンをずらしながら、右乳房の上に緑のペンで「YES]と書いた。

そうそう、麻酔がかかっちゃったら質問には答えられないからね~。
これだけは間違えないで下さいよ!って言ったらドクターも笑ってた。

どうやら私は医療用テープアレルギーのようで、点滴を止めているテープの周りがかゆくなってきた。
そういえばバイオプシーをした後も傷口に張ったテープでかぶれてたっけ。
ナースに言って、テープをはずしガーゼと紙テープで点滴を止めなおしてもらった。
そして「テープアレルギー」と書かれた左手に赤いブレスレットをつけられた。


まずはセンチネルリンパ節の準備

車椅子でRadiologistへ連れて行かれて、局部麻酔をしてから乳首の近くに注射でアイソトープを注入。
麻酔の注射がチクッとしただけで殆ど痛みはなし。
テクニシャンの方が画面を見せながら説明してくれた。

画面に光線が動いていくのが見えてちょっと感動した。
とってもフレンドリーなテクニシャンは部屋の外で待っていた夫と義母も呼んできてくれて、一緒に画面を見せてくれた。
ナースの義母は興奮してた。(笑)

センチネルリンパも無事に見つかり、テクニシャンが私の腋の下に印を付けた。
ドクターも手術中に青い色素を使うって聞いてたけど、この印でドクターが腋のどの辺りを切ったらいいのかという目安にもなるんだって。

また車椅子で大部屋へ連れて行ってもらい、温風ヒーターをガウンにつけてもらいヌクヌクしながら自分の番を待つ。
Rと義母にHugして点滴を自分で持って歩いてオペ室へ向かった。
てっきり車椅子で連れてってくれるのかと思ったよ。
オペ室は眩しいくらいにライトが沢山あった。
自分で手術台に上ったとたん、足に圧縮機を取り付けられた数秒後から麻酔が切れて痛みで目が覚めるまで、全く記憶がない。

手術は3時間ほどで終わり、その後麻酔で2時間半近く眠っていたらしい。
朝早かったし、前夜も寝付けず寝不足だったしね。
目が覚めた瞬間はすごく痛みがあったけど、すぐに痛み止めのモルヒネを点滴してくれたらしく、痛みはすぐに消えた。
でもうとうと麻酔から覚めかけているときに、横に付いているらしきナースが他のナースとぺちゃくちゃおしゃべりしてる声が聞こえた。

「おいおい、おしゃべりしてる場合じゃないだろ~」と言いたかったけど、口聞けず。(苦笑)

やっと目が覚めて家族が待つ部屋に連れて行ってくれた。
Rと義母と友人Tが待っていてくれた。
のどが渇いていたのでリンゴジュースをもらい一気飲みした。
薬をあげるので何か食べてくださいと言われ、出てきたのはブルーベリーマフィンだった。

そうか、ここはアメリカ。
お粥なんて出るわけないよね。

小さいマフィンを2つ持ってきてくれたので、1つだけ食べて1つは持って帰ってきた。(笑)

入院する気がないとナースに伝えると、麻酔から目が覚めて数時間後には「じゃぁ、もう帰りますか?Are you ready?」とまるで追い出されるようにリカバリールームを出て4pm過ぎには帰宅していた。

ナース・ナビゲーターのLさんが夕方病室に来てくれたらしいが、その時にはすでに退院したと聞かされてとビックリしていた。

その後も熱が出たり傷口が化膿してるような症状がみられたらナースに電話してくださいと言うだけで、約10日後にDr.のフォローアップのアポまで通院することもない。


アメリカの病院って本当にぶっきらぼうというか、患者がタフじゃないとやってけないって感じ。


傷口にはガーゼが張ってあるため、まだどんな状態なのかは見られない。
家に帰ってきてから痛み止めの薬を飲んで、やっとゆっくり眠れた。


後からRと義母に聞いた話だと、手術終了後にDr. Chaoが報告に来てくれて、「全て上手くいきました。Text-book PERFECT!(教科書どおりに完璧な手術でしたよ)」と誇らしげに言っていたらしい。

よかった。その言葉を信じよう。


2010.11.15 術後の様子


最初の3日間位は4時間おきに痛み止めの薬(vicodinとibuprofen)を飲んでいたので、起きている間は痛みは殆どなし。
ただ薬を飲むと眠くなったので、ウトウトと居眠りをしながらTVを見たりしながら1日を過ごした。
夜中も薬が切れる前に次の薬を飲むようにしていたので、目覚ましと携帯のアラームをセットして数時間おきに起きて薬を飲んだ。

それでも夜中に体がリラックスしてる時に、ふとしたビミョウな動きで激痛が走り目が覚めた時が一番辛かった。
傷口にリンパ液が染み込んでいく様で、じわじわと痛みがあって涙が出るほど痛かった。
こんな思いをしなきゃいけない自分が可哀想で、悔しくて、また涙が出た。
隣で寝てるRがきっと一番大変だったかもしれない。
アラームがなる度に、薬を飲ませてくれて、私が痛みで目が覚める度にRも起きてくれて、ベッドから起き上がるのをヘルプしてくれたり、トイレまで連れて行ってくれたり、本当に助かった。
1人だったらきっとベッドの上でうずくまったまま動けなかった。


術後3日目の朝に義母が傷口に張ってあったガーゼを取ってくれた。
そして初めてシャワーを浴びた。
髪も洗ってさっぱり。
まだドレーンも付いているし腕がちょっと突っ張るけど、自分でシャンプーも出来た!

鏡に映る傷口を初めて見た。

右胸の真ん中に一直線の傷と平らな胸はやっぱりショックだった。
けど、思ったより傷口が酷くなくて少しホッとしたのも事実。
でもシャワーを浴びながら、やっぱり涙が出た。

昔から涙もろい性格だったけど、この一週間は1人になると泣いてばっかり。

でも強がりな自分もいて、シャワーから出てからはRの前でも義母の前でも平気な振りをしていた。

今になって腫れも引いて、まっ平らな胸も最初に見たときより少しマシになった気がして、自分でも鏡を見られるようになってきた。
単に見慣れただけ?

でもこれが最終プロダクトではないので、将来再建すればまた胸は作れるんだと思って前向きに考えてる。


あと辛かったのが、便秘。
鎮痛剤を沢山飲んでいるせいで便秘になってしまい、便秘ってこんなに辛いんだ~と実感した。
便秘を予防するための薬も処方してもらい飲んでいたのに、全く効き目がなかった。

4日目くらいから鎮痛剤の量を減らしたら便秘は解消された。

ナースの義母にもRにも痛みを我慢してまで鎮痛剤を減らすことないって言われたんだけど、痛みがあるときはibuprofenだけを飲んで強い鎮痛剤のvicodinは飲まずに過ごした。
私は普段から薬をあまり飲まないので、ある意味、薬恐怖症なのかも。
短期間で薬が癖になるとは思わないけど、ちょっと位の痛みなら我慢できるし薬を飲まなくても大丈夫・・・と無理して薬を避けてしまう。
Drやナースは薬で痛みや不快感は解決して少しでも患者が楽になるように・・・って思ってくれる気持ちは分かるんだけどね。

でも実際には鎮痛剤を飲んだ後の便秘のほうが辛かったんだよぉ~(涙)



2010.11.15 病理結果


10月25日 術後5日目・病理結果

vicodinを飲まなくなったら胸の痛みより脇のほうが痛んで腫れているように感じた。
術後の病理レポートをまだもらっていなかったので、その事も確認したかったので、ナースにTELしてみた。

病理の結果はまだPathologyからのレポートが出ていないと言われた。

脇の痛みはもしかしたらリンパ液が溜まっているのかもしれないから、溜まっていたら注射でリンパ液を抜いてくれると言うので週明けの月曜日に病院へ行くことになった。

結局ナースがエコーで見てくれて、注射して抜くほどリンパ液は溜まってないと言われ、何もしないでおしまい。


そして前日にはまだ出ていなかったpathologyのレポートが出てるかどうかもう一度チェックしてくれた。

ナースがコンピューターをチェックし、病理の結果が書かれたレポートをクリックした後、ロビーにいるRを呼びに行ってくれた。
ナースがちょっと席をはずした間に、コンピューターのスクリーンを盗み見。


Oh, $hit!


レポートの1番上に、センティネルリンパ節の1つに移転が確認されたって書いてある。

はぁ~~~。ショック。

抗がん剤化学治療、ほぼ決定・・・とナースの説明を受ける前に自覚した。


私のがん細胞はホルモンを餌にして増えるタイプなので、全摘をすればもしリンパに1つも転移してなくてオンコタイプDXというテスト(腫瘍内の癌細胞の遺伝子の性質を調べるテスト)の結果が良かったら、抗がん剤の化学治療をしなくて済むかもしれないと僅かな期待をしていたのに、そんな私の期待が一気に砕けた。


今年は本当に運がない。

でもMRIで怪しいと言われていた7:30の箇所からは結局がん細胞は見つからなかった。
そしてナースがその後Dr. Chaoに確認してくれて、センティネルリンパ節の1つはポジティブだったけど、再手術をしてこれ以上リンパ節郭清する必要はないと言ってくれた。

それだけでもラッキーと言うことなのかな。

はぁ~。もう覚悟を決めてこのがん細胞と戦うしかないらしい。


=====================

病理結果:T2 N1 M0

しこりの大きさ:2.5cm (HIGH NUCLEAR GRADE-3, INTERMEDIATE MITOTIC ACTIVITY-2)

センティネルリンパ節:1/2 (RIGHT AXILLA, BIOPSY: ONE LYMPH NODE
IDENTIFIED WITH METASTATIC CARCINOMA, PRESENT WITHIN LYMPH NODE CAPSULE,
WITH 4 MM SPAN AND NO EXTRANODAL EXTENSION.)

HER2-NEU: 陰性
エストロジェン・レセプター:陽性(Allred Score 8)
プロジェストロン・レセプター:陽性(Allred Score 6)


2010.11.21 術後のまれな症状


手術が終わってから出てきた稀な症状があった。

手術の当日も点滴の上に貼られたクリアなテープでかゆみがあったので、ガーゼと紙テープに変えてもらった。
これはバイオプシーの後に傷口に透明の大きめなバンドエード(?)を張られたときも同じように少しかぶれた事があったので、ナースに言うと透明なタイプのテープにアレルギーなのかもねと言われ、「テープアレルギー」と書かれたブレスレットをつけられた。

でも実際に自分がテープの何に対してアレルギーなのかは分からなかった。

傷口は皮膚の下で縫ってあり、糸は自然に溶けて無くなって皮膚の表面には傷口をとめる細い皮膚接合テープを傷口に対して90度に約5mm間隔で貼ってあった。
腋の下の傷口にはこのテープが3つ、胸には8つほど貼ってあった。
このテープは自然にはがれるまでそのままにしておくようにと言われた。
術後は胸全体に打撲したような痛みがあったので、シャワーを浴びた時もソープを泡立ててそっと表面だけ洗うようにしてごしごし傷口のテープを擦ることも出来ず、テープがなかなか剥がれてくれない。

術後11日で執刀医のフォローアップがあり、傷口を見てもらった時に腋の下のテープの周りがかぶれて赤くなってるのでドクターがその場でテープを剥がしてくれた。
「あらあら、腋の下は汗も出るから、かぶれてきちゃってるわよ。」と言われたけど、傷口の周りの皮膚は全く感覚がなくなっているのでかゆみは全く感じなかった。
そのお陰で自分で掻いたりしなかったので化膿したりすることはなかったけど、かぶれて水泡が出来ていた。
胸のテープの周りを見てみるとやっぱり赤くなっている。
自然に剥がれるまで待ってたらもっと酷くなると思ったので、自分で全部剥がし皮膚に残った糊を石鹸でそっと洗った。
無理やり剥がしたときは傷口のかさぶたが一緒に取れて、やっぱりちょっと痛かった。
剥がしてみるとやっぱり水泡が出来ているところもあり、8つあったテープの痕が傷口に対して90度に小さい長方形にくっきり残っている。
とりあえず化膿しないように軟膏をしばらく塗っていた。

術後約1ヶ月たって今はもう赤く腫れてはいないけど、いまでもいくつテープが貼ってあったのか数えられるくらいまだ痕が残っている。

この痕はいつか消えるのかな・・・?

胸の傷跡は普通なら一本線なのに、私の場合、魚の骨みたいになってる・・・。
腋は夏にノースリーブを着たら絶対に見えちゃうなぁ。これはもうしょうがないのかな。
胸の傷も誰かに見せるわけじゃないから、どうせ乳房があるわけじゃないんだし自分さえ気にしなければいいのかもしれないけど、やっぱりちょっと悲しい。
せっかく執刀医のDr. Chaoが上手に手術をしてくれたのに、傷口に縫い目を残さないためのテープでこんなコトになるなんてすごく残念で仕方ない。

もし再建手術をする事になった時にテープを付けていた所が術後どんな風になっていたかをドクターに見せられるように、念のため傷口の写真を取っておいた。
かなり、エグイ写真・・・はっきり言って見たくない。


もう1つはドレーンを外してから稀な症状が出た。

ドレーンが出ていた穴のちょっと下の肋骨の辺りの痛み。
肋骨の上の皮膚を触ると血管が一本、ドレーンの穴の下からお腹の辺りまで浮き出て腫れている様な感じでちょっと触るだけで痛かった。
ナースに話しても「術後で感覚が麻痺していたのが戻ってきたんだと思うから、少し様子を見ましょう」とかわされてしまった。
ドレーンが取れて1週間経ってもまだ痛みがあり、特に腕を上げるストレッチをしたり腹筋を伸ばしたりすると突っ張る感じで痛む。
あとは朝起きた時や、夜ソファーに座っていて立ち上がった時などに上半身を起こして立ち上がると横っ腹が突っ張るような痛みがあった。

乳がんがこんなに急に腹部に転移することなんてあるのか?なんて急に怖くなってネットで調べてみたりしたけど、胸のすぐ下からベルトの位置くらいまで血管がくっきり分かるくらい膨らんでるので内蔵とは思えないし、万が一転移だとしてもどこの内臓なのかちっとも検討もつかない。
でも術前のCTでは体の他の部分にはがん細胞は見つからなかったのに、こんなにすぐに痛みが出る転移なんてありえないだろうし。

私本人よりRの方が心配しちゃって、さらに義母にまで連絡してしまい、2人からナースに電話しろとかうるさく言われた。(苦笑)
私は痛くて動けないわけじゃないし、なんとなく少しすれば無くなるような気がしていたので、わざわざこの程度でナースに電話するのも申し訳ないような気がしていた。

すると、Rがネットで見つけた情報で、乳房全摘手術後に血栓になることがあるらしいと言ってきた。
まだ5時前だったので会社からすぐにナースに電話した方が良いと言われ、Rを落ち着かせるためにも・・・と思い「血栓になることってあるんですか?」と電話で聞いてみると、ナースも今までそんな症例は聞いたことがないけど、Dr. Chaoに症状を伝えて折り返し電話をくれると言ってくれた。
ナースがDr. Chaoに確認すると、すぐに私が訴えている症状が何なのか分かったと言う。さすがドクターだね。

Mandor Thrombosisという血栓の症状だと言われた。
Dr. Chaoの経験でもこの症状が出るのは全摘手術をした患者の1%以下だと言う。
詳しい情報はココに載ってます。(英語のみ)
私の場合は胸の位置より下の腹部へ向かう血管の周りに痛みがあったけど、鎖骨の上あたりが痛くなる人もいるらしい。
でもこれが原因で脳血栓や心臓発作などになる心配は全くないので、痛みのある部分を温かいタオルなどで温めて化膿止めのibuprofen飲むようにと言われた。

今でも少し痛むこともあるけど、我慢できない痛みではないのでつい薬を飲むのを忘れてしまう。
夜に痛みが出ることが多いので、寝る前にTVを見ながら温かいタオルを局部に当てるとすこし痛みが和らぐ。
きっと温めると血管が膨張するからだと思う。

我慢できないほどの痛みじゃなかったし、特に心配するような症状でもないけど、術後でナーバスになってる時なのでこんな些細なことでも気になってしまった。

念のため、こういう症状もあるって事が分かっただけでちょっと安心できた。
この血栓の症状は本当に稀なケースらしいので殆どの人は経験しないかもしれないけど、万が一誰か同じような痛みを感じてる人がいたら・・・と思ってここに書いておくことにした。


普段なら「筋肉痛?」で済ませていたような痛みでも、癌患者になったって言うだけでわずかな痛みがでも自分も周りの家族もなんだかビクビクしてしまう。
これから抗がん剤を始めるっていうのに、いきなり弱気になっているワタシ。
病気と無縁だった頃の自分に戻りたい・・・。




2011.06.25 リンパ浮腫予防


術後にジムでトレーナーの方にも助けてもらいながら少しずつリハビリをして、腕は普通に上がるようになった。
でもリンパ節を削除した側では重たいものを持ってはいけないとか、蚊に刺されただけでも浮腫になると聞いてちょっと不安だった。

抗がん剤治療中に一度病院内でリハビリなどを担当するPhysical Therapyの専門の方に、リンパ浮腫を防ぐためのマッサージなどがあるかどうか聞きにいったことがあった。

私はセンティネルリンパ節しか取っていないので、浮腫になる可能性は低いかもしれない。
でももし自分でマッサージなどをして防げる方法があるなら知っておきたいと思ったのだ。

セラピストの方が最近の研究でウェイトを使って筋トレをするとリンパ浮腫の予防または一旦浮腫になってしまった人でも回復したという結果が出ていると言われた。

そしていくつか文献のコピーを送ってくれた。

こちらはNY Timesの記事(英語)

この記事では既にリンパ浮腫の症状が出ている乳がんサバイバー141人を2つのグループに分けて、1つのグループは「重いものを持たない」などのルールに従って術側の腕はなるべく使わないようにし、もう1つのグループには筋トレを勧めた。
結果は、筋トレをしているグループのほうが浮腫の症状が出る確率が低かった。
ただし、この筋トレは出来ればリンパ浮腫の知識を持った専門のセラピストの下で、軽いウェイトから始めて徐々に重さを増やしていくのが良いと言っている。


こちらの記事(英語)は上のNY Timesの記事のフォローアップでJournal of the American Medical Associationのレポートを簡潔にまとめたもの。

この研究ではまだリンパ浮腫の症状が出ていない134人の乳がんサバイバーを同じ様にエクササイズをするグループとしないグループの2つのに分けて、エクササイズをするグループは週に2回13週間ジムで筋トレを行い、その後は個人でエクササイズを続けた。

ここでも言っているのは、エクササイズをするグループは約1パウンド位の重さから筋トレをして、浮腫の症状が出ていないことを確認しながら徐々に重さを増やしていったという事。
その結果、1年間でエクササイズをしていないグループのうち17%に浮腫の症状が出たのに対し、エクササイズをしているグループで浮腫になった人は11%だった。
さらにリンパ節を5個以上郭清した人に限っては、エクササイズなしのグループの20%に浮腫の症状が出たけど、筋トレをしているグループで浮腫の症状が出た人は7%だった。

この研究だけでは筋トレがリンパ浮腫の予防になるとは言い切れないけれど、大抵の乳がんサバイバーはこのようなエクササイズをするべきだと言っている。


私のジムのトレーナーは特にリンパ浮腫のためのエクササイズを知っていた訳ではないけれど、私が乳がんの手術をしたことも話して、術後直後にはストレッチのみから始めて、ウェイトなしで棒を使ったり自分の腕の重さだけで出来るエクササイズなどを色々考えてくれた。
そして少しずつ軽いウェイトから始めて徐々に重さを増やしていった。

時にちょっと無理して頑張っちゃったカナ~と言う日には家に帰ってくると右腕がだるくて重いような日もあった。
そういう時は寝る前に術後にやったようなストレッチをしたりしていた。
今でもPCが入った鞄などは左肩にかけるようにしたり気を使ってはいるし、ジムで筋トレをしていても左腕に比べて右腕のほうが弱い。
でも少しずつ重さも増やして、今では普通のエクササイズが出来るようになってきたし、最近は右腕がだるくなることも滅多にない。

まだ腕立て伏せは出来ないけどね。


リンパ浮腫もなる人とならない人といるし、これも運なのかもしれないけど、少しでも自分で予防できる可能性があるなら出来ることをやっていこうと思う。


ただ、いくら頑張って運動してもちっとも痩せないのよね~。(涙)
ってか、Chemoを始める前の体重よりさらに増えてるよ・・・。
とりあえず、タモキシフェンの副作用の浮腫みってことにしておこう。


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No.71 / 手術&術後 / Comment*16 // PageTop


Profile

ミライ

Author:ミライ
横浜出身
アメリカシアトル在住

■ 2010年8月
42歳で浸潤性乳管がん Stage IIbとの診断を受ける。
タイプ:ER(+) PR(+) HER2(-)

■ 2010年10月
右乳房全摘手術

■ 2010年11月~2011年2月
Chemo Therapy(TC療法)

■ 2011年02月~現在
ホルモン治療中

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