未来を見つめて・・・
42歳で乳がん告知(Stage II-b)。米国シアトル在住のサラリーウーマンが、乳がんと闘う記録。





2011.10.15 再建手術について


先週行った食事療法についてのセミナーはちょっと期待はずれだったんだけど、またGilda's ClubというNon-Profitの団体が提供してる無料のセミナーで、今週は再建手術についてのセミナーがあったので参加してみた。

後でまた説明するのも面倒だし夫にも知っていてもらいたかったので、Rも一緒に参加してもらった。
案の定、男一人で(セミナーをしてくれたドクターを除く)ちょっと居心地悪かったかな?


再建手術を専門としている医師がいくつかの術法について説明してくれて、その後はQ&Aで参加者からの質問に答えてくれた。
参加者は私も含め6-7人と少なかったので、質問する時間もたっぷりあった。


自分の記録のためにメモしてきたことをまとめておこう。

術法:

1.Tissue Expanderからインプラント
2.Lattissimus Flap法
3.TRAM Flap法
4.DIEP法
5.Gluteal Flap/Tug Flap法


1.Tissue Expanderからインプラント

これが一番体への負担も少なくシンプルな術法。
2次再建でエクスパンダーを挿入する手術は1時間くらいの手術になる。
全摘の傷口と同じ場所を切るので、新しい傷は出来ない。
一般的に術後1週間ほどで普通の生活に戻れる。

その後2回~4回ほど(健側の大きさと希望のインプラントの大きさによって回数は異なる)お水を注入して皮膚を伸ばしてから、4~5ヶ月後にシリコンまたは生理食塩水のインプラントに入替える。
乳首再建&タトゥーも入れると、全ての再建が完了するまでの期間は約1年。

患者の精神的なダメージを軽減するため患者から同時再建の希望が増えてきているが、このドクターは全摘手術後から3~6ヶ月位経って傷がある程度治癒してから2次再建でエクスパンダーを挿入したほうが、最終的に美的な調整がし易くなるため、2次再建を好むとおっしゃっていた。

また術後の病理の結果、全摘でも放射線が必要になった場合は、エクスパンダーは使えなくなってしまうので放射線の可能性が少しでも考えられる場合には同時再建はしない方が良い。

2.Lattisimus Flap法

この方法は全摘後に放射線療法を受けた患者さんに適している。
または温存手術で極端に変形してしまった場合も可能。
放射線治療を受けると皮膚の弾力性が失われ、エクスパンダーで伸ばすことが出来なくなってしまう。
そのため背中の肩甲骨下にある皮膚、筋肉、脂肪を使って術側の胸に移植する。
手術に掛かる時間は2~3時間。入院一日または患者によっては即日退院も可能。(←これはあくまでもアメリカの場合です)
背中の傷は12cm~17cm(5~7インチ)
再建するのに必要なだけの脂肪は背中からだと不十分なので、同時に移植した筋肉の下にエクスパンダーを挿入し、生理食塩水を数回に分けて注入し皮膚を伸ばす。

その後は上のインプラント法と同じ。

背中の筋肉も移植するため術後半年くらいは術側の腕を使うのが不便になることもあるが、半年位すれば以前の状態の戻る。
背中から脇の下を通して血管と筋肉を移植するため、一時的にリンパ浮腫の症状が出る事があるが大抵の場合は腫れが収まれば元に戻る。
すでにリンパ浮腫の症状が出てる患者は、圧縮性のスリーブを使用することを勧める。
一般的に術後2~3週間で仕事に復帰できる。

3.TRAM Flap法

これは腹部の脂肪と筋肉を移植して再建する、いわゆる自家組織による再建法。
腹部の筋肉に繋がっている血管を回転移動し、胸の位置に移植する。
腹部に2つある筋肉の内1つだけを移植するので、腹筋力が落ち1年から2年位の期間は腹筋を使う動作が難しくなるが、術後1年半くらいで80%~90%回復する。
手術に要する時間は片側の場合は3~4時間。
術後の回復には約6週間ほどかかる。
お腹に大きな傷が残る。

両側全摘の場合は腹部の療法の筋肉を移植しなければいけなくなる為、低下した腹筋力は一生戻らない。(約60%程度に低下)
普段の生活でもベッドから起き上がったり、重たいものを持ち上げたりするのに不自由するなど生活に支障も出てくる。
ヘルニアを起こす可能性もある。(3~4%)

4.DIEP法

TRAM Flap法と同じく腹部の皮膚と脂肪を移植するが、血管が繋がった筋肉のほんの一部だけを移植する方法。
採取した筋肉と血管を胸の近くの血管に繋げるために、肋骨の一部も削除される。
手術に要する時間は6~7時間。
このドクターが今までこの術法で一番手術時間が短かったケースでも4時間半かかったと言っていた。
最低でも3日~5日の入院が必要。
血液が移植された胸に送られていることを確認できるまで一日目はICUで過ごす。
血栓が起こったりして血流が安定せず、移植した部分が壊死するリスクがある。(8~10%)
その場合、別の方法で再度再建することはほぼ不可能。
術後の回復時間はTRAM Flapと同じくらい(6~7週間)

腹筋はそのまま残っているので、回復後に腹筋力が低下することはない。

5.Gluteal Flap/Tug Flap法

Gluteal Flapはお尻のお肉を移植する方法。
Tug Flapは腿の肉を移植する方法。
この2つの方法も可能ではあるが、あまり起用されていない。
特にお尻のお肉を使う場合、皮膚が硬かったり脂肪もお腹の脂肪に比べて硬いらしい。
ドクターいわく、自家組織を使うメリットは自然で柔らかい胸を再建することで、痛い思いをして硬い胸を再建しても意味がない。(それなら傷も回復時間も少なくて済むインプラントを使用したほうが良い)


その他:

シリコンを使用した場合、1992年以降に作られたシリコンは性能も耐久性も良く体内で破れたり漏れたりする可能性は少ない。
生理食塩水のインプラントが破れる確立は3~7%
シリコンのインプラントが破れたり漏れたりする確立は1.5%

漏れなどがない事を確認するために3年に1度はMRIでの検査を勧める。
インプラントは10年毎に入替えたほうが良いという説もあるが、これは製造側のrecommendationで必ずしも入れ替えが必要な訳ではない。

再建手術をしてもらうのに良いドクターを探すには、実際に再建手術を受けた患者さんからの口コミが一番。
あとは乳がんの手術の時の執刀医やナースに聞くと、その地域で名の通っているドクターを紹介してもらえるはず。

再建手術のみを専門としているドクターよりも、再建手術も整形手術も両方手がけているドクターを選んだほうが良い。


約1時間半のセミナーで、ドクターから術法などについてのお話が約30分ほどで後は全てQ&Aだった。
少人数だったので質問もしやすく、全員の質問に全て答えてくれたドクターに感謝。

再建はまだ未知の世界だけど、ちょっとだけ考えてみようかな~って気になってきた。

長くなったので、これに関してはまた今度。


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Profile

ミライ

Author:ミライ
横浜出身
アメリカシアトル在住

■ 2010年8月
42歳で浸潤性乳管がん Stage IIbとの診断を受ける。
タイプ:ER(+) PR(+) HER2(-)

■ 2010年10月
右乳房全摘手術

■ 2010年11月~2011年2月
Chemo Therapy(TC療法)

■ 2011年02月~現在
ホルモン治療中

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