未来を見つめて・・・
42歳で乳がん告知(Stage II-b)。米国シアトル在住のサラリーウーマンが、乳がんと闘う記録。





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2010.11.17 化学療法について


10月29日 オンコロジストとのアポ

術後の病理結果が出てから初めてのアポイントだった。

センティネルリンパ節に1つ転移が認められたので、抗がん剤の化学治療は覚悟していた。

リンパ節に認められた転移はたった1つだったけど、私はセンティネルリンパ節以外のリンパ節郭清をしていないので、他のリンパ節に転移があったのかどうかはわからない。

執刀医の判断で、他のリンパ節に転移があったとしてもその数は少ないだろうと予想し、抗がん剤をやるのなら取り除く必要はないと判断された。
というのは、リンパ節郭清をするとその後一生リンパ浮腫になるかもしれないという危険があるので、そのリスクを負ってまでこれ以上リンパ節を削除するほうがリスクが高いと判断された。

それにリンパ節郭清すると傷の治りも遅くなるし、乳房摘出より痛みもあると聞いていたので、このDr. Chaoの決断は私にとっては嬉しかった。

でも1つでもリンパ節に転移が認められた以上、再発や遠隔転移のリスクを考えなければならない。

乳がんは手術で切り取っただけでは終わらない病気。
抗がん剤治療はがん患者の殆どの人が通らなければいけない道なのだ。


Dr. Chenは分かりやすくグラフなどを使って、私の年齢、がん細胞のタイプ(T2N1。核グレード3。両ホルモン+)で抗がん剤を使った場合と使わなかった場合の再発率、生存率の違いを詳しく説明してくれた。

アナリストという仕事柄、統計に基づいたエビデンスとかを見せられると、つい納得してしまう。
ドクターがそれを見込んでこの資料を持ってきたのかどうかは分からないケド、やられたっ!って感じ。(^^;


無治療だった場合の10年間の再発率は68%で推定死亡率は45%。

ホルモン治療のみだと10年間の再発率は49%、推定死亡率は33%。

抗がん剤+ホルモン治療だと10年間の再発率は29%、推定死亡率は20%以下になるらしい。


それでも30%も再発する可能性があるんだ・・・と思うとゾッとした。
この30%、もしくは死亡率の20%に入りたくないとは思うけど、こればかりはどうしようもない。
乳がん患者として一生再発の危機を持って生きていかなきゃいけないのか。
本当にとんでもない病気になっちゃったんだな~と今更ながらに思う。

そして予想通りドクターは抗がん剤を勧めると言われた。

「私もそう言われると思ってました」とあっさり承諾。


もしリンパ節に転移がなかったらオンコタイプDXというしこりにあるがん細胞の遺伝子の検査をして再発の可能性をスコアで判断するというテストをするはずだったんだけど、リンパ節に転移が見つかったためオンコタイプDXは「やっても無駄」という事であっさり却下。

このオンコタイプDXテストは最近日本でも出来るようになったらしい。
でも日本では保険でカバーされないので全額自己負担で50万円近くかかるらしいと聞いた。
アメリカでは(というか、私が入ってる保険では)全額カバーされる。

ここ数ヶ月の間に色々な乳がんに関するブログなども読んだけど、1つ驚いたのは日本ではがん保険に入っていないと自己負担額がかなり大きくなってしまうらしい。
私は今までの治療費のほぼ全額保険でカバーされたため、自己負担は大した額じゃない。
ちなみに全摘手術で私が支払いをしたのは入院もしていないしCo-Payの$100のみだった。
治療のことだけで精神的にもストレスがMaxな時に、支払いの心配をしなくて済む保険があって、本当に私はラッキーだったと思う。

もう1つ勧められた検査はDNA(BRCA)遺伝子の検査がある。
本当はこの検査を手術前にやっておくと良かったんだけど、私の場合はMRIの検査で戸惑ったりしていたので術前には出来なかった。
この遺伝子の検査で変異したBRCA遺伝子が見つかると、乳がんの他にも子宮がんや卵巣がんにかかる可能性も高くなるので、早めにそれなりの対応をしなければならない。
極端な人だと、まだ何も癌が見つかってないのに両胸全摘、さらに子宮も卵巣も取ってしまう人もいるらしい。
それで将来の心配をしなくて済むならそういうラディカルな対応もありかもしれないけど、私はそこまで出来ないな~。
でも自分は今まで癌家系でもないし、胸も大きくないし、乳がんなんて一生かかるはずがないと思っていた。
それでも気がついたら乳がんにかかってしまったわけだし、検査をして自分がハイリスクだと分かれば早めにきちんと検査をすることも出来る。
ハイリスクじゃないと分かれば気持ち的にも楽になる気がするので、この検査も受けてみるつもり。
検査自体は採血するだけだけど、これも保険が利かないと$4,000位(約50万円)ほどかかるらしい。
念のため保険会社に確認したら、この検査も全て100%カバーされると言われた。良かったぁ。


Dr. Chenの勧める化学療法はタキソテール(Taxotere)とエンドキサン(一般名:シクロフォスミド Cyclophosamide)を使ったTC療法で、3週間に1度の投与を4サイクルと言われた。
これは術前にしこりを小さくするために抗がん剤をやろうかと相談していたときに勧められた療法と全く同じ。

私はまだ術後10日で、傷口もまだ傷むしドレーンも取れていない状態。
抗がん剤を使うと体の抵抗力(白血球)が減ってしまうため、抗がん剤は傷が治ってから始めましょうということになった。

ドクターから言われた典型的な副作用は、

吐き気
食欲不振
脱毛
倦怠感
生理不順または閉経
手足のむくみ
関節痛・指先のしびれ
口内炎

など。

吐き気などは予め薬を投与の前日と次の日に飲めばかなり防げると言われた。

やっぱり一番気になるのは・・・脱毛。
私(日本人)に合うウィッグなんてこの辺で見つかるのかしら?
でも仕事に行くにはやっぱりウィッグが必要だし・・・。
探してみなくっちゃ。

Dr. Chenと2週間後位にもう一度連絡を取って、投与を始める日を決めましょうと言ってアポ終了。


後日病院のスタッフから連絡があり、11月半ばにDr. Chenが一週間休みを取っているので、その前かその直後でないと予約が出来ないのですが・・・と電話がかかってきた。
Rとも相談して、サンクスギビングの直前に第一回目を始めれば、ちょうど祭日で4連休になるからサンクスギビング前日に始められたら良いね~と話していたので、早速その日に予約を入れてもらった。


というわけで、第一回目の抗がん剤投与が11月24日に始まることになった。

不安がないわけじゃないけど、1つ1つ、一歩ずつ、クリアしていこうと思う。

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こんばんは~
このところ、私が手術前にミライさんのブログに出会っていたら、
どんなによかったか、リンパ郭清しない方法もあったのでは、とつくづく考えてしまいます

アメリカの方が日本より症例が多いから
そういう判断もできるんですね
ほんとうらやましいです(←いいかげんしつこいですね。すみません)

アメリカの医療保険制度は、ミライさんのようなちゃんとした勤め人にはとても手厚いですね。
日本は皆保険で誰にでも一定の治療は保証されてますが、医療財政が厳しいもので、
新薬や遺伝子検査のような新しい手法への対応は後手に回りがちです。
ドラッグラグは代表的な問題点の一つですが、
結局はカネの問題なんですよね
2010.11.19(04:11) / URL / 那由他 / [ Edit ]

乳房全摘も決心するまでは少し時間がかかったけど、私も手術前はリンパ節郭清の方が不安でした。
私の執刀医の判断がスタンダードで行われてるのかどうかは分かりませんが、術前から見た目または触ってみて執刀医のカンで転移が認められなければセンティネルリンパ以外は取りませんと言われていたので、それを信じていました。
でも麻酔科かってたら「ちょっと待って~」とは言えないですからね。
もっと世界全国でがん治療の研究がシェアされて患者のためにより良い方法が広まってくれると良いですね。

アメリカの保険は入っていても膨大な医療費の請求が来る人もいれば、私のようなラッキーな場合もあります。
大きな病気をしたために自己破産をするような人もいます。
製薬会社と医者と病院との間でお金が回って、結局一番苦しむのは患者なんでしょうね。
悲しいですけど。
2010.11.19(22:57) / URL / ミライ / [ Edit ]

Profile

ミライ

Author:ミライ
横浜出身
アメリカシアトル在住

■ 2010年8月
42歳で浸潤性乳管がん Stage IIbとの診断を受ける。
タイプ:ER(+) PR(+) HER2(-)

■ 2010年10月
右乳房全摘手術

■ 2010年11月~2011年2月
Chemo Therapy(TC療法)

■ 2011年02月~現在
ホルモン治療中

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