未来を見つめて・・・
42歳で乳がん告知(Stage II-b)。米国シアトル在住のサラリーウーマンが、乳がんと闘う記録。





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2010.12.12 脱毛を防ぐ冷凍キャップ


アメリカのメジャーなTV番組"Good Morning America"でこんな記事が紹介されているのを見つけた。

Cold cap therapy may help women undergoing chemotherapy keep hair
(冷凍キャップで科学治療中の女性の脱毛を防げるかもしれない)

<<意訳するとこんな感じ>>

摂氏マイナス30度に冷やした冷凍キャップを抗がん剤投与中に被り、投与当日は30分毎に冷えたものに交換し約7時間装着する。
頭皮を冷やすことによって、毛根へ繋がる血管が収縮して抗がん剤が毛根に到達するのを防ぎ、女性にとって精神的にも大きな負担になる脱毛の副作用を防ぐという。
トライアルでこの冷凍キャップを使用した人の内、約70%の患者が全く脱毛することなく治療を終えた。

この方法は血液関係の癌(白血病など)には適さないが、乳がんのように再発を防ぐために化学治療を受ける患者にはこの冷凍キャップを使用したために再発率が上がるとは考えられない。

この技術はヨーロッパで開発されたらしく、欧州内では何千人もの成功例があり、アメリカ国内の病院でもいくつかテスト的に使用されている。
まだアメリカでは症例数も少なく(まだ100件程度)、更なるリサーチが必要とされている。
脱毛の副作用をなくす事によって、見た目の事だけではなく精神的にがん治療を受けている女性たちを精神的に力づける(empower)効果がある。
さらに患者が脱毛を恐れてキモセラピーを拒否したために再発するリスクが高まってしまうことを防ぐことにも繋がる。

この冷凍キャップを使用した乳がん患者の一人の女性は、抗がん剤投与の日は苦しい一日ではなく、周りの人にサポートされながら過ごす楽しい一日になったと言っていた。
彼女は(この自分の経験が)将来沢山の女性を助ける可能性があると思うと、単に髪の毛をキープするという事よりももっと意義のある事のように思えたと言う。

アメリカ国内で現在冷凍キャップを保存する冷凍庫が設備されている病院:

- Beaumont Hospital, Royal Oak, Mich.
- Minnesota Oncology, Minneapolis office
- Minnesota Oncology, St. Paul office
- University of California, San Francisco Medical Center, San Francisco
- New York-Presbyterian Hospital/Weill Cornell Medical College, New York
- Fairview Southdale Oncology Center, Edina, Minn. (coming soon)
- Washington Oncology Hematology Center, Washington (coming soon)



TC療法の副作用の1つとして、関節痛や爪の変色があり、これらの副作用を防ぐために冷凍手袋やアイスノンを抗がん剤投与中に使うと爪の変色が防げたり関節痛が和らぐと聞いたことがある。
これときっと同じ原理なんだろう。


Penguin Cold Capsのサイトによると、キャップは月に$430でレンタル出来るらしい。
まだ殆どの病院にこのキャップを冷凍しておく設備が整っていないので、自分でクーラーにドライアイスを持ち込んだりしなければいけないので、この冷凍キャップレンタル料プラス冷凍用クーラー、ドライアイスなどを含めると費用は$1500くらいになる。
でも人毛ウィッグなど高価なものは10万くらいするものもあるので、高いと思うかどうかは個人の価値観のような気がする。
トライアルによって効果が証明されればもっと数多くの病院にも設備が装置される可能性もある。
将来的には保険でも治療の一部としてカバーされるようになるかもしれない。

脱毛って、もう抜け始めたら笑ってごまかす・・・というか、腹をくくって受け止めてウィッグで楽しむぞ~位に前向きになるしかない。
でも誰だって、女性なら(いや男性でも)出来ることなら脱毛なんて副作用はなければ良いと思ってるはず。


この冷凍キャップがもっと広まって治療の一部として普及したら、癌と戦っている女性たちのQOLを向上させることができるようになる・・・と思わずにいられない。


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No.33 / 脱毛&Wig / Comment*5 // PageTop


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こんばんは。

この冷凍キャップをつかっている方のブログを乳がんについて調べていて、どこかでちらっと見た事があります。
確かに口内炎予防で点滴中氷をなめるように指導する病院もあるようですので、
毛根にも薬がいかないようにってありそうですよね。
でも7時間もかぶっているのは大変そうかな?なんて思いますー。

脱毛はもう割り切って楽しむで良いと思いますよ。

こういった事もよいですが、お薬がもっと分子標的薬のようにピンポイントで効くようになると副作用も減るかなって思います。


前回の記事ですが、キンドルどうですか?うらやましいです。
ホリデーパーティーとか素敵ですね。
私の会社は景気がまだまだ上がらず、忘年会も年々しょぼくなって残念なかぎりです。
2010.12.13(05:08) / URL / ひさ / [ Edit ]

こんばんは~

日本では「デグニキャップ?」とか言われてて
導入している病院もあるみたい
私も他の方のブログで見ました

ウイッグ、すんなりデビューできたみたいで
よかったですね
男性諸氏は女性陣の髪の毛の長さが変わっても、気がつかないのは本当かも
でも、言ったらマズイと気を遣ってるのかもしれません
私は肩につく長さのウイッグから、現在3センチのベリーちりちり頭ですが
誰も何も言わないわ(笑)
2010.12.13(05:23) / URL / 那由他 / [ Edit ]

はい、今回、入院時にはなかった、「氷舐め」投与でした。

“冷やす”には、なんらかの良い作用があるみたいですね。
副作用なく(あるいは、より少なく)の治療が広まっていきますように。

皆さんのブログも巡回させて頂いて
色々な情報、参考にさせて頂いてますm(__)m

2010.12.13(06:07) / URL / yannchan / [ Edit ]

こんばんは。

一番は、脱毛のない薬がいいんですけどね~。
いずれ、ハーセプチンのような分子標的薬になってくれることを願います。
とはいえ、このような方法で効果があるのであれば積極的に取り入れてほしいものですね。
うちの病院も手足を冷やす装置があるんですが、何せ冷たいんで、「凍傷」のリスクもあるとのこと。
「同意書」だの「確認」だの手続きが必要でした(汗)

随分抜けてきてるところでしょう。
今が一番辛いと思います。
薄くなった姿は10歳20歳老けて見えますよね。
これが精神的に来るんですよ。
でも、これがあるからこそ覚悟ができます。
ドンと来いです。大丈夫ですよ。
ちゃ~んと慣れますし、また生えてきます♪
その時はテンション上がりますよ。
下がってばっかりじゃありません、必ず上がるときが来ますからね~♪
2010.12.13(06:09) / URL / もこもこ / [ Edit ]

++ひささん++

体調はいかがですか?
点滴中に氷をなめると口内炎防止になるんですか?
今回口内炎で悩まされたので、次回の投与の時にぜひやってみようと思います。
確かに7時間も冷凍キャップを被り続けるのは大変そうですよね。
本当にもっとピンポイントで効いて副作用の少ない薬が開発されるのが一番ですね。

Kindleはまだ使い方が良く分かってません。(苦笑)
今週の金曜日に2回目の投与なので、その前に片付けなきゃいけない仕事に追われて、まだ登録さえしてません。
週末に頑張ってセッティングしま~す。


++那由他さん++

日本でも導入してる病院があるんですね。
知りませんでした。

会社で同僚(♂)1人だけ「髪の毛が一気に伸びたね」と言われましたが「そうなのよ~」とだけ答えて笑ってごまかしました。(^^)
ま、気がついてても何も言わないだけかもしれないけど、それならそれでいいかな。
那由他さんは自毛デビューされたんですね。
早く伸びるといいですね。
毛根君、がんばれー!


++yannchanさん++

無事に投与が終わったようで良かったですね。
やっぱり氷を舐めるのは口内炎や味覚異常の副作用を抑えるためなのかしら?
私も次回やってみます。

本当に副作用が少しでも軽く済むような薬が広まってくれると良いですよね。
yannchanさんも無理しないでお大事になさって下さい。


++もこもこさん++

私はドクターからもTCの副作用として爪の障害などはあまり言われていなかったのですが、他の方のブログで冷やすと良いというのを見かけました。
でも凍傷などの心配もしなきゃいけないんですね。
だからドクターも何も言わなかったのかな?

髪は大分抜けたけど、まだしぶとく残ってます。
励ましの言葉をありがとうございます。
ドーンと凹むこともありますが、ウィッグの自分にも少し慣れてきました。
こうなったらどの部分が最後まで残るのか、ちょっと楽しみになってます。(^^)
前向きに考えるしかないですね。
夫に「ウィッグを付けたら若返って学生の頃の△△(私の名前)に戻ったみたいだよ」と言われちょっといい気になってしまいました。(笑)
テンションあげて免疫力アップを目指します!
2010.12.14(22:31) / URL / ミライ / [ Edit ]

Profile

ミライ

Author:ミライ
横浜出身
アメリカシアトル在住

■ 2010年8月
42歳で浸潤性乳管がん Stage IIbとの診断を受ける。
タイプ:ER(+) PR(+) HER2(-)

■ 2010年10月
右乳房全摘手術

■ 2010年11月~2011年2月
Chemo Therapy(TC療法)

■ 2011年02月~現在
ホルモン治療中

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