未来を見つめて・・・
42歳で乳がん告知(Stage II-b)。米国シアトル在住のサラリーウーマンが、乳がんと闘う記録。





2010.11.07 母へ報告


9月4日から約2週間、母がこちらへ遊びに来る事になっていた。

今回の母の滞在は私の病気が分かる前から予定していた事で、私の病気が分かったから慌ててこっちへ来たわけではなかった。

母と私は仲がよい時はとても仲が良いんだけど、私も母も意地っ張りな性格なのと私はどうしても「良い娘」ぶってしまうので、なかなか自分の弱いところを見せられない・・・といか、見せたくない。(苦笑)

だから両親に自分が乳がんにかかってしまった事をどう伝えたらいいのか、かなり迷った。

私は仕事もしているので、自慢できるほど家事はいい加減だ。
幸い文句も言わない夫のお陰で、仕事の帰りに2人で外食してきたりテイクアウトで済ませてしまうことも多々ある。
母にはいつも、もっと毎日の食事をきちんとしなさいとか、痩せなさいとか言われてた。

だからこんな病気になった事を告げたら、アメリカに来て食生活が乱れてるからよ・・・とか、体重管理をしてないから・・・とか、自分が責められるような気がして母の反応を聞くのが怖かった。

勇気を出して、母がこちらへ来る数日前に電話をして、乳がんが見つかったことを話した。
とりあえず今までの経過を冷静に伝えて、まだこれからも検査があるからと言うことだけを話した。

母もきっとショックだったと思う。
でも私と同様、強がりな母は落ち着いた声で「分かった。とにかく今出来ることを頑張って」と言ってくれた。

そして母がこちらへ来てからは、私もまるで何もなかったように振舞っていた。
って言っても、実際に治療が始まってるわけでもないし、手術もしてないので痛みもなく体調は告知前と全く変わってないんだけど。

いつも母が遊びに来ると「良い娘」にならなきゃと、無理なストレスがたまって自分のほうが疲れちゃうんだけど、今回は母も私に対して妙に気を使ってる感じ。
でも、特に母のほうからは何も聞いてこなくて、なんとなくぎこちなかった。

私も最初は乳がんについて何の知識もなく不安ばかりだったから、きっと母も同じように不安な気持ちでいるんだろうと思い、日本語で乳がんとその治療についての情報をプリントしてあげた。

普段あまり感情を見せない母が「変わってあげられるなら変わってあげたいよ」と言ってくれた時、やっぱり親の気持ちってそういうものなんだろうな~と思った。



2010.11.07 MRI


9月8日 MRI

昼過ぎに会社は早退して、MRIの検査だった。
他の癌と違って乳がんは消化器官ではないので、検査前に食事が食べられない等の制限が殆どないのは嬉しい。
午後の検査の予約で食事制限があったりしたら、たまったもんじゃない。(笑)

MRIの検査は音がガンガンうるさいだけで、痛みもないし意外と時間もかからずに終わった。
造影剤を入れる点滴ももう慣れたもの。
腕がちょっと麻薬患者みたいになってるけどね。(笑)

ただ、1時間近くうつぶせなってるのがちょっと疲れた。

しかし、このMRIの結果が後で厄介な事になるんだけど、この時点ではCTスキャンも骨シンチでもがん細胞は見つからず全てクリアだったので、この時はMRIもクリアだろうと結構気軽に考えていた。



2010.11.07 Oncologist(Dr. F)と会う


9月13日

Dr. Chaoに術前に抗がん剤の治療をやってみたら?と勧められたので、Oncologistとアポを取って会いに行った。

まずはナース(LPN)が部屋に入ってきた。
この日はナースナビゲーターのLさんも私のアポイントに来てくれた。

抗がん剤については分からないことだらけだし、どんな薬を使うのか、副作用はどうなのか等、質問したいことは沢山あった。

が、このナースが最初に言ったことが

「治療が始まったらほぼ私がケアをするので、Drに会うことは殆どありません。要望があればDrに会うことも出来ますが・・・」

もちろんこのナースも経験もあるだろうし、今まで何人も癌患者をケアしてきたのかもしれない。
でも、初めてOncologistとのアポイントに来てる患者にこういう事を言うのってどうよ?

抗がん剤を自分の体に投入するのにDrに会うことも出来ないの?


この時点で、何か違う・・・って思ってた。


その後、MRIの結果をまだ聞いていないと伝えると、MRIの検査をしたセンターに電話をすると言って席をはずした。

検査の結果を持ってこのナースとLさんが部屋に戻ってきた。
そしてMRIでしこりがある部分以外にも怪しい箇所が見つかったと伝えられた。
同じ右胸だけどしこりがある場所とは反対の位置なので、(『ここからもがん細胞が見つかった場合は』と言うとても重要なフレーズが省かれていた)温存手術は不可能となり全摘出になりますと言われた。
その為にすぐにもう一度この箇所からバイオプシーで細胞を取って検査しなければならないと言われた。

しばらくしてかなり年配のDr.Fも部屋に入ってきて、MRIの結果が書かれた紙を見せながら説明し始めた。
突然の事で私の気持ちが動揺していたのもあるかもしれないけど、このDr.の説明の仕方がはっきりしないと言うか、まとまりがなくてイライラした。

Dr.Fが言うには、温存手術は不可能で全摘出になると決め付けているかのようで、この「怪しい」と言われてる部分が両性である可能性は全く否定しているように聞こえた。


とにかくバイオプシーの予約を取ってくださいと言われ、結局抗がん剤については一切聞くことも出来ず、この日のアポは終わってしまった。



2010.11.07 2度目のバイオプシー


9月15日 Ultrasound Guided Biopsy (エコーを使った針生検)

一番初めに受けたバイオプシーと同じ場所で、2度目のバイオプシーを受けた。
「怪しい」と言われた箇所は触診では全く分からない状態で、ウルトラサウンドでまずは場所を確認できるかどうか、テクニシャンが画面を見ながら探していた。
そしてリンパ腺付近にもMRIの画像に影らしきものが映っていたので、リンパ腺の細胞も摂取することになった。
ただし、リンパ腺はウルトラサウンドでは確認できない可能性もあるので、ダメならMRIを使ってのバイオプシーになると言われた。

まずは右乳房しこりがある場所とは反対側をテクニシャンがウルトラサウンドでチェックする。
影らしきモノが見つかったらしく、画像を保存している。
それを見たとたん、涙が出てきてしまった。
やっぱり他にもがん細胞があったんだ・・・。
きっともう全摘出する以外ないんだろうな。

そう思ったら涙が止まらなくなってしまった。

バイオプシー自体はすぐに終わったんだけど、その後は呆然としてしまいナースが術後の注意などを話してくれたのは殆ど聞いてなかった。

家に帰り、母が心配そうに待っててくれたんだけど、口を利く元気もなくそのままベッドに横になり傷口を冷やした。
母に何と伝えればいいのか、言葉が見つからなかった。


夜になって少しお腹がすいてキッチンへ行くと、おなべの中にお粥が出来上がっていた。
母が作っておいてくれたんだ・・・。
それを温めようとしていたら、母が部屋から出てきてお粥を温めて切干大根と煮豆を出してくれた。

こういう時にはやっぱり日本食が食べたくなる。

心配をかけてしまって、本当に申し訳ないな~。
本当なら私の方が親の面倒を見る年なのに。

母の手作りの味に感謝。
母の滞在も残り少ないので、母が日本へ帰るまでの数日は少しでも親孝行しようと思った。




2010.11.07 良い結果♪


9月17日 

2度目のバイオプシーの結果が出た。

結果は、悪性の細胞は1つも見つからなかった。
とりあえず最悪の事態は避けることができそう。
本当に良かった。ほっとした。

本当ならナースが金曜日は病院にいない日なので週末明けまで結果が分からないかもしれないと言われていたんだけど、今回もナースが病理に状況を説明してくれて、早急に結果を出して病理(Pathology)から直接電話で報告してくれるように手配してくれた。

この日は休みを取っていたのだけど、午前中だけ家から仕事をしていた。
午後からは母と買い物に行く予定で半休を取っていた。
夕方になっても連絡が来なかったらPathologyに直接電話するようにと番号はもらっていた。
そんな心配もなく、昼前に電話がかかってきて、結果を知らせてくれた。

今回もまたナースの気遣いに救われた。

Rにすぐに電話して、母にも報告すると母も涙ぐんでいた。

母は私をハグしながら涙を流して「良かったね。本当に良かったね。」と繰り返した。
母もきっとものすごく心配してくれてたんだろうな~。

あんな風にハグされたのは子供の時以来初めてだった気がする。

とにかく、悪い結果じゃなくて本当に良かった。




Profile

ミライ

Author:ミライ
横浜出身
アメリカシアトル在住

■ 2010年8月
42歳で浸潤性乳管がん Stage IIbとの診断を受ける。
タイプ:ER(+) PR(+) HER2(-)

■ 2010年10月
右乳房全摘手術

■ 2010年11月~2011年2月
Chemo Therapy(TC療法)

■ 2011年02月~現在
ホルモン治療中

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